生命環境学部地域食物科学科1年生が「スマートグラスによる摘粒支援」を体験!

令和4年6月18日(土)、生命環境学部地域食物科学科1年生が参加する農場実習において、茅 暁陽工学部コンピュータ理工学科教授の研究グループが開発したAIとスマートグラスによるブドウ栽培支援技術の体験会を実施しました。
ぶどう栽培における摘粒作業は、ぶどうの品質を決めるうえで最も重要な工程の一つであり、作業には経験を要します。茅教授の研究グループは最新のAIと拡張現実感技術を用い、スマートグラスに装着しているカメラの映像から作業中の房を解析し、粒数と摘粒すべき粒を推定し、スマートグラスに作業指示を表示する技術を開発しました。
体験会では、開発に参加した工学専攻の大学院生による技術説明が行われた後、メガネ型のスマートグラス単独による粒数推定・表示と、インターネットを介して研究室のAIサーバとリアルタイムに接続して、ヘッドマウントディスプレイに摘粒すべき粒の指示も同時に行う2種類の技術を体験しました。スマートグラスに目の前の房の粒数や摘粒対象が表示されると、実習に参加した学生から、「すごい!」と驚きの声が上がり、開発側の学生にとっても大きな励みとなり、学部を越えた良い交流の機会となりました。
本体験会を主催した山下 裕之地域食物科学科准教授は「実際のブドウの摘粒作業を体験していかに大変で難しい作業であるか実感していた学生にとって、まさに目から鱗が落ちる支援技術だったようです。体験会のご協力本当にありがとうございました」とコメントしました。

 

スマートグラス表示アプリを開発したコンピュータ理工コース学生による技術説明 メガネ型スマートグラスによる粒数推定技術体験
スマートグラスの指示に従う摘粒体験 実習参加学生と開発した学生